
最終選考 採点方法
■7名の選考委員が、ノミネート20作品から1〜3位を選考。
●1位:5ポイント ●2位:3ポイント ●3位:1ポイント
として集計し、合計ポイントが最も高い作品が大賞を受賞。

宇垣美里
フリーアナウンサー
総評:
私は基本的に聞いた後、他の人に思わず話したくなるような、世界が広がるようなものを是として選びました。
お酒片手に聴きたいもの、寝る前にぼんやり聞きたいもの、ドライブ中に聞きたいものなど、その人がポッドキャストに求めるものによって順位は変わるかもなと思います。

佐久間宣行
テレビ東京プロデューサー
総評:
ガジェット系で120分あるものと、20分の自分語りを比べるのはなかなか難しかったです。老舗の皆さんをどう評価するのかも。いずれは部門が分かれたほうがいいかなと思いました。色々悩んだのですが、THE GUILTYはオリジナルではないので外しました。「ノウカノタネ」の普段聞けない戦ってる人たちの声、「忘れてみたい夜だから」の声の魅力と切実さとスター性も捨てがたかったです。「マブルマーブル」は最後まで3位以内に入れるか悩みました。人間性が好きだったので。
まああと「POPLIFE」が入ってないのは意外でした。

竹中直純
プログラマ 起業家
総評:
重視したのは世界線です。Podcastを聴く行為は言ってみれば他人の世界線を覗くこととも言え、番組内容によって聴く側は大なり小なり影響を受けます。その影響を内面的にできるだけ客観的に観察し、自分のコンテクストが大きく心地よく揺れたり曲がったり、新たに枝が伸びるきっかけになるような番組を選びました。能動的に聴く場合、自分にとってはそのような観点が最重要だったということです。影響される力には種類があって、ざっくり分けると発信者自体の力、企画内容の力、エピソードを重ねることで自然に発生する力の三つじゃないかと思ってるんですが、頻繁にゲストを呼ぶ形式の番組は力が混ざり合って安定までの時間がかかる印象を受け、今回の選出からは漏れました。しかし、リスナーと発信者という単純な関係を、ゲストの存在により世界線の交わりを一段階複雑化できるこの形式はいわゆるAMラジオ的な受け身の楽しみ方をするには最強ともいえ、聴くまでの手間や時間がより省ければ流し聞きの中にすごく記憶に残るエピソードがある、みたいな番組がより輝く可能性があると感じています。極端な話、電源が入ると最初から最後まで勝手に再生されてエピソードをボタンで選べる数千円の番組ごとの専用デバイスがあれば日常に溶け込んで良いのになぁと思いました。

古田大輔
ジャーナリスト / メディアコンサルタント
総評:
選びぬかれた20本からさらに3本を選ぶのは難しかったです。全部、とても面白かった。異色の作品としては音声ドラマ「The Guilty」。クオリティが圧倒的に高くて、手に汗握ります。
色々聴き比べながら改めて感じたのは、音声メディアが持つ独特の親密さ。僕は新聞記者からネットメディアの編集長となり、TVやラジオにも出演してて、全媒体の特色を体験してます。音声メディアって、ライブ感がありつつ、時間がゆったりと流れて、しかも、耳元で囁かれている感じが、絶妙な心地よさやグルーブを生みますよね。
そういう意味でも、MCとリスナーの心地よい距離感が伝わる「マブルマーブル」や、やや照れながら話す「忘れてみたい夜だから」など、名作ぞろいでした。PodcastAWARDS良い企画だ!

舛田淳
LINE株式会社 取締役CSMO(最高戦略 ・マーケティング責任者)
/ エンターテイメントカンパニーCEO
総評:
昨日全て聴き終わったときの感想は「皆さんの偏愛にお腹がいっぱい!でも、おかわりください!」です。ありがとうございました。podcastの未来は明るい。個人的なプラットフォームからみた良いpodcastコンテンツに求められる要素は
①20分前後の短尺、連続性 ②検索や#に強いテーマのニッチさ ③配信外の展開性、コミュニティ性
などだと考えますが、結局は個人的に好きな作品、また聴きたいという作品をあげさせていただきました。すみません!
また、上位3つには入れられませんでしたが、Resarchat.fmさんの「論文解説」というジャンルはまさにニッチですが、個人的には好きですし可能性があるなと感じました。選外なりましたが、ノウカノタネさんも期待している作品の1つです。

山内奏人
WED株式会社 Principal, CEO
総評:
音声作品、想像以上にいい意味でゆるく、ストレスなく頭の中に入ってきて、これからものすごく流行っていくだろうなと思いました。市場としてとても楽しみです。

和田彩花
アイドル
総評:
様々なのがとても楽しかったです。
聞き手を意識した構成や話し方であったり、なかったり、どちらの魅力も知ることができました。
